日本華商総会

謝長廷・駐日代表 2024年元旦祝辞

謝長廷・駐日代表 2024年元旦祝辞


 謹んで新年のお慶びを申し上げます。


 今年、私は駐日代表に就任して8年目となり、着任以来日本の47都道府県をすべて訪問し、日本各地との関係構築に力を入れてきました。近年、台日の緊密な友好交流は経済、文化、観光、スポーツ、青少年等のさまざまな分野に拡がり、地方自治体の覚書や友好交流協定の締結は約172件に達し、台日合わせて300以上の都市の友好交流が生まれています。台日友好関係の基礎は地方交流にあると実感しています。


 台湾と日本は、実際の地理的な距離の近さだけでなく、心理的な距離も本当に近くなりました。台日の深い友情は、共通の価値観と長期にわたる友好交流により構築されてきたものです。


 特に、日本と台湾の関係は、家族のようにきわめて緊密かつ友好的なものであり、もはや政治的な関係を超越しています。双方は災害や危機に見舞われた時には、必ず互いに助け合う「善の循環」が形成されています。これは国際友好関係の最高の境地といえます。


 日本台湾交流協会の2022年の調査によると、台湾人の最も好きな国の首位は日本であり、最も親しくすべき国も日本でした。さらに、この10年間で日本が好きな台湾人の比率もますます増え、同年度は60%で過去最高となりました。


 また、当代表処が委託し、2023年末に発表した「一般社団法人中央調査社」による「日本人の台湾に対する意識調査」によると、76.6%が台湾に親しみを感じ、72.8%が現在の台日関係は「よい」と考え、65.0%が台湾は信頼できると答えました。


 昨年5月、広島で開催されたG7サミットの首脳声明では「国際社会の安全と繁栄に不可欠な台湾海峡の平和と安定の重要性を再確認する」と明記されました。台湾と日本は自由、民主主義、人権などの基本的価値観を共有する「平和共同体」であり、米国や欧州などの国々と緊密に連携しながら、地域と世界の平和、安定、繁栄を共に守っています。世界各国間の友情が台湾と日本の友情のようなものになれば、世界から戦争はなくなり、世界平和を達成できると信じています。


 昨年1月~10月の台日間の往来者数は台湾から日本が約343万人、日本から台湾が約69万人でした。昨年より、台日間の往来者数は徐々に回復しており、今年はもっと日本からの訪台客も増え、新型コロナ前に突破した700万人の大台を再び突破し、最高記録を更新できるよう期待しています。


 本年が皆様にとり良い一年となりますよう、皆様のますますのご健康とご多幸、並びに台湾と日本の友好関係のさらなる発展を心よりお祈り申し上げます。


【台北駐日経済文化代表処 2024年元旦】


記事引用:台北駐日経済文化代表処

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